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待兼山のキノコ記録 ベニタケ科その3


アカハツ(Lactarius akahatsu)
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二枚目の写真を撮影した後に、冷蔵庫で一晩保存しておくと、このように全体が緑色になっていた。カビが生えているわけではない。

2014年7月に1本だけ確認した。待兼山ではよく似たアカモミタケは普通種だが、アカハツは珍しい。アカモミタケとは変色性があることで見分けられる。ハツタケとは全体的に赤みが強いことで見分けられる。これら2種と同様にアカマツ樹下地上に発生する。

ハツタケやアカモミタケ同様に食用だが、本種は発見場所が完全に予想外の針葉樹の植栽地帯でしかも干からびたものを1本発見できたのみなので積極的に利用することはできない。2015年は6月末に多数発生した。秋にアカモミタケが出現する赤松の樹下からである。アカモミタケとは違い、緑色に変色するので識別は簡単。香りも大差なく、おいしい。



ウグイスハツ?(Russula heterophylla)かと思われる種類。どちらかはカワリハツかもしれない。
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上が本当の鶯色、下が青灰色のタイプ。カワリハツとの識別店はひだが不規則であることと言われているが、どちらも傷んだものが多くはっきりとは確認できていない。梅雨の終わりに生える。アイタケやキクバナイグチとともにシーズンの終わりを告げるキノコ。

チチタケ属不明種(Lactarius sp.)
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傷が赤く染まっているように見えるのでここまでに紹介したものとは別種かと。

アイバカラハツモドキ(Lactarius sp.)
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待兼山四初(待兼山で発生量の多いベニタケ科4種でアイバカラハツモドキ、シロハツモドキ、カワリハツ、ニオイワチチタケ)の一員でありながら、図鑑に載っていない種類。長らく正体不明であったが、ネット上で仮称だが名前を見つけることができた。大型菌で、梅雨中盤から至る所で大群生する待兼山を代表するキノコだ。でも、図鑑に載っていない。

キノコの場合、このような比較的目立つ大型種ですら未記載種が多いという珍しい分類群だ。北部よりは本州以南においてそのような種が多い気がする。

トラシマチチタケ?(Lactarius sp.)
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アイバカラハツモドキと酷似しているが、裂いてみると傘に縞模様が入っている。柄にあばた模様の入る個体もある。正直、前種の変異の範疇にしか思えない。

ニオイワチチタケ(Lactarius subzonarius)
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カレーにたとえられる香辛料様の匂いがする。乳液は白色で半透明。かなり多く発生する種類であるが、食用価値がないのであまり嬉しくない。よく似たチョウジチチタケは乳液がクリーム色に変色するが、待兼山ではまだ確認していない。

オキナクサハツ(Russula senis)
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クサハツの仲間で、傘表皮のひび割れが大きな特徴である。

ムラサキカスリタケ(Russula amoena)
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少ない。多く見られるカワリハツに比べると、紫色が濃い。

フタイロベニタケ(Russula viridi-rubrolimbata)
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ムラサキハツのようにも見えますが、傘にひび割れが目立つのでこちらかな。未見ですが、個体によっては傘の中心が緑色になるらしい。アイタケの近縁種で色以外は非常によく似ている。

アカシミヒメチチタケ?(Lactarius sp.)
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チチタケの仲間にはよく分からんものがたくさんある。同属の中では珍しい淡色の傘と赤~橙色のシミのような模様があることが特徴。

ツチイロチチタケ?(Lactarius sp.)
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傘・柄まで全体的に滑らかな印象でチチタケ属でよく見られる環状紋もない。乳液は白色で変色しない。傘はろうと状で、老菌になると灰色に近くなる。子実体の特徴は、北陸のきのこ図鑑に掲載されているツチイロチチタケの記述によく一致するので本種と判断しておく。待兼山では多産し、ベニタケ科の中ではニオイコベニタケやドクベニタケとともに準レギュラー格だ。

ニセクロハツ(Russula subnigricans)
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2015年初確認した種。クロハツなどの類似種に似るが、他は肉が白→赤→黒と二段階で変色するが、本種は赤色でとまるという特徴がある。待兼山ではよく似たコゲイロハツタケが圧倒的に多いが、こちらは白→黒と変色する。

信じられないくらい毒性が強く、2~3本で致死量に至るという。毒成分は、2-シクロプロペンカルボン酸で安定性は低そうだが、構造自体はとても単純な環状分子だ。また、現在知られている生物毒としては最小の分子らしい。カエンタケ・タマゴタケモドキとともに待兼山猛毒御三家に認定されている。
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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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