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5月末 待兼山の蛾など/素敵なサインカーブのアヤトガリバ

まずは、美しいトビイロトラガ(Sarbanissa subflava)。部室棟に飛来した。
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トラガ類はブドウの仲間を主に食草とする。周辺にはノブドウ、ツタ、ヤブガラシなどが豊富に存在する。この仲間の後翅は鮮やかな黄色が美しい。

同じくツタ類を食べるナミガタシロエダシャク(Callabraxas compositata)
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毒のあるアセビを食草とするキシタエダシャク・ヒョウモンエダシャクという蛾が出現する時期に合わせて、このようにオレンジ、黒、白の組み合わせを持つエダシャク・ナミシャクの種類が多くなる。本当に多く、3色のうち2色のみの種も含め、10以上の属でこの色彩パターンが見られる。全部が独立にこのパターンになったのかは系統関係を調べる必要があるため分かりませんが、その収斂事例の多さからいかにキシタエダシャク・ヒョウモンエダシャクが強力なモデルかが分かる。

ちなみに、まだ待兼山でモデルのキシタエダシャク・ヒョウモンエダシャクは発見していない。

この季節、待兼山ではネジキ(Lyonia ovalifolia ssp. neziki)の花が美しい。
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白くて小さい花が一列に並ぶのが面白い。アセビと同様毒があるらしい。ツツジ科は果実や花の蜜を美味しくいただける優しい種類と猛毒を持つ厳しい種類がいる。種類が分からない状態で、花酒を作ろうとか考えないほうがよい。

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なぜネジキというかというと、幹がこのようにねじれるから。

ある日見つけたのはなんとアヤトガリバ(Habrosyne pyritoides derasoides)。
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なぜか良い蛾が頻繁に出没するポイントで発見しました。幾何学的なサインカーブが不思議。この波は翅脈に対応しているようですが、どうやったらこんな風に滑らかに波を描くことができるのでしょう。

ベニヘリコケガなんかも波模様はありますが、あんまり綺麗じゃない。アヤトガリバほど綺麗に波模様を描く蛾は他にないだろう(たぶん)。

食草は不明だそうですが、近縁種がノイチゴ類を食草としているので、同じようなものだろう。待兼山ではヘビイチゴが多いので、有力な候補である。他にクサイチゴやカジイチゴなど4~5種ほどノイチゴ類が確認されているが、あまり多くない。少なくとも飛来した地点の近くには他の種類はないはずだ。

ヤブヘビイチゴ(Potentilla indica)
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待兼山の林床に豊富に存在する。やや日陰の散策道脇などに多い。まずいと言われるが、味わって食べればわずかな甘味を感じることができるため、私はいつも見つけたら齧っている。確かに味は薄いが、さっぱりした味といえば、聞こえは良い。
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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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