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15.07.13 白馬花づくしその9 朝日岳から五輪尾根


朝日岳から蓮華温泉へと降りて行きます。
礫地あり、雪渓あり、湿原あり、樹林帯あり、お花畑あり、沢ありの自然を楽しむにはとにかく超濃厚なルートです。道のりは長いですが、おすすめな場所です。途中では橋の上とはいえ、深い岩の渓谷の上も歩きます。
標高を下げるごとに出現する植物も目まぐるしく変化します。高山植物の多い蛇紋岩の礫地からハイマツ林、ダケカンバ林、亜高山針葉樹林、ブナ林と。雪が多い地域ゆえに時間差で春の花がまだ咲いていたりもします。
また、人が少ない割に道が管理されていて意外と危ない箇所は少なくなっています。1か所よく分からんところがあり、崖を無理やりトラバースしましたが、先に行っていた人によるとどこかから雪渓に降りるルートがあったようです。

朝日の山頂からしばらくは沢や雪渓、お花畑などが連続します。大体昨日までに見たものと同じですが、標高が低いぶん、季節は若干早く進んでいるのか初めて目にするものも時々見つかります。季節の進み具合の問題もあるでしょうが、やはり距離的に近い雪倉の北側との共通種が多いように思えます。雪倉あたりを境に以北・以南で高山植物群落の雰囲気がかなり違うようにも感じました。蛇紋岩の露出する地域で特有の植物が多かったせいかもしれません。


ミネウスユキソウ(Leontopodium japonicum var. shiroumense)
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ウスユキソウの高山型で、同じ属ですがエーデルワイスらしさはあまりない種。素晴らしい花の名所である北アルプスであるが、本格的な毛綿を持つウスユキソウ属が分布していないのが非常に残念なところ。

チシマゼキショウ(Tofieldia coccinea)
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ハクサンシャジン(Adenophora triphylla var. hakusanensis)
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ツリガネニンジンの高山型。まだまだ咲き始めで、数か所だけ。尾根沿いの道だけあって、後半の花の咲き始めも楽しめます。

オオタカネバラ(Rosa acicularis)
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ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)(Hemerocallis dumortieri var. esculenta)と残雪の山。
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クロウスゴ(Vaccinium ovalifolium)
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ハクサンコザクラ(Primula cuneifolia var. hakusanensis)
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平坦な場所で雪解けの終わった場所ではハクサンコザクラがよく見られました。

ダケカンバ(Betula ermanii)
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8月も後半だとこの木がある場所まで雪が残っていることはあまりありませんが、雪解けからまだ日が浅いようで、多くの木で新緑の様子を見ることができました。普段は安心感のする木ですが、今回は全然そんなことがありません。

雪渓がすぐ上に迫る沢ではキヌガサソウやサンカヨウ、シラネアオイに加えてミズバショウ、エンレイソウ、オオサクラソウなどが咲き、日本海側の亜高山という雰囲気が深まります。

エンレイソウ(Trillium smallii)
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リュウキンカ(Caltha palustris var. nipponica)
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一部の沢では春の花のリュウキンカが咲いています。同所にはミズバショウやエンレイソウが咲き誇り、色の対比が美しい。山麓の湿原ではカタクリなどを交えて5月に見られる風景。山岳部にはカタクリやエンゴサク類は無いんですね。

オオサクラソウ(Primula jesoana var. jesoana)
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やっと登場した3種類目のサクラソウ。他のサクラソウと違って葉の形が星形です。花の色も一段と濃い目です。白馬尻方面では今回は見られなかったのでこちらで見られて良かった。3種類のサクラソウですが、オオサクラソウは沢沿い、ハクサンコザクラは雪田や湿原、ユキワリソウは明るい草地といったようもどれも生息環境が少し異なります。

モウセンゴケ(Drosera rotundifolia)
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ミズバショウ(Lysichiton camtschatcense)
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オオバタケシマラン(Streptopus amplexifolius)
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オオバユキザサ(Smilacina hondoensis)
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イワショウブ?
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イワオトギリ(Hypericum kamtschaticum var. hondoense)
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クルマユリ(Lilium medeoloides)
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オニアザミ(Cirsium borealinipponense)
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なかなか迫力のあるアザミです。アザミの仲間は分布が極端に狭い種と広い種に分けられ、本種は東北~中部までと分布の広い種らしい。

オオコメツツジ(Rhododendron tschonoskii subsp. trinerve)
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ユキワリソウ(Primula farinosa subsp. modesta)の群落。
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花は淡い色合いで小柄だけど数が多い。これもまた美しい。3種のサクラソウの中では一番少なかった。

まだまだ新鮮なミズバショウ(Lysichiton camtschatcense)
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今回出会えた中では一番きれいな花でした。
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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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