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15.10.12 南紀の岩場(セトウチホトトギス・ホザキノミミカキグサなど)


紀南の田辺市の某岩場へと行ってきました。

西日本特産のセトウチホトトギス(Tricyrtis setouchiensis)
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よく似たヤマジノホトトギスには花柱にまだら模様がありません。分布は瀬戸内海側の各県で、太平洋に面する紀南にも分布しているようですね。阪神地方には多いようなのですが、私は近場では見たことがありませんでした。

和歌山県でホトトギスといったら黄色いアレなんですが、この場所でも記録はあるらしいので期待していたんですが、現存しないのか全く見かけませんでした。

ランの仲間?何だろう。
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カンアオイの仲間
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いつ花が咲くんですかね。

岩場の上には大きな木は生えていません。紀南では海辺の枯木灘とまで言われる場所でも岩の上に何らかの樹木が生えています。この場所の岩場で森林ができていないのは、人間の手が加えられてきたからだそうです。
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岩場を進んでいくと、時々水分のたまる湿った場所があり、足を取られます。このような場所は常に水分が絶えず、大きな場所では沢ができています。そんな場所では、湿った場所を好む植物が見られます。岩の上にはネズ、マツ、ツツジ類など乾燥地の植物と所々にモウセンゴケ類やホザキノミミカキグサなど湿性の植物が同時に見られる面白い場所でした。決まった場所に水がたまるから他の場所が乾燥する、両極に思える環境が共存していることが面白いと思います。

コモウセンゴケ(Drosera spathulata)
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花は残念ながら開いている個体はありませんでした。モウセンゴケは花が白色ですが、コモウセンゴケはピンク色の花を咲かせます。

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天気が良かったので虫もたくさん飛びまわっており、つかまっている虫がたくさんいた。

大きな岩の陰になっている所や根本も水気がたまっているのか面白い植物がいろいろ見られました。

岩の隙間に生えていたギボウシの仲間。キヨスミギボウシ・スダレギボウシ・ウナズキギボウシ・オオバギボウシのどれかだと思いますが、区別がなかなか難しいです。
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ランの仲間。葉にギザギザがあるのでクモキリソウかジガバチソウあたりでしょうか。
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ラン科植物の密度は高い場所。葉だけでも少なくとも5種のランが生えているようで、また花を見たいと感じます。

岩陰の湿ったところにはシラン(Bletilla striata)が着生していました。
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沢沿いの岩場などに多く見られた。この環境は町から離れているとは言えないので逸出の可能性は完全に否定できないのですが、自生環境にぴったり合う場所にしかなかったので、自生だと思って良さそうです。また、紀伊半島南部では自生もあまり珍しいものではないらしいです。花の時期にまた訪れる機会が欲しい。

沢を横切ったりしながら道を歩いていくと、少し前まで畑だったような場所に出ました。梅の木なんかが生えています。もう出口のようです。

コンテリクラマゴケ(Selaginella uncinata)
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蛍光色を発する不思議なシダ植物。中国原産の外来種のようです。杉の根本の暗がりに群生していました。

シュウブンソウ(Aster verticillatum)
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こんな見かけですが、キク科でガンクビソウなどの仲間です。この植物は登山道に隣接する畑跡地の脇の溝に生えていた。秋に咲くので秋分草。

いくつか家もあるような普通の道に出たので、少し歩いて回り道で元の場所へ戻ろうと思います。

小さな橋の上には、かわいい石のヒキガエルがいました。
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ミツデウラボシ(Crypsinus hastatus)
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三又に分かれる葉とそうでない葉があるようだ。成長すると三又に分かれるようになるらしい。

この辺りは特に何も収穫がありません。元の場所へ戻る道に行ってみると、工事中で塞がっているので、泣く泣く今まで歩いてきた道を戻ることにします。

残り時間で、同じ場所の別の沢沿いを歩いてみることにしました。環境がそんなに違っているようには思いませんでしたが、かなり景観が違っていて見られる生物も少し違っていました。

ホザキノミミカキグサ(Utricularia caerulea)
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登山道で、水がしみ出している場所のうち1ヶ所にほんの小さな湿地のようになっていて、いくつか花が咲いていた。
これもモウセンゴケと同じく湿地性の植物で、まさかここで見られるとは思っていなかった。食虫植物である点も共通している。

この場所でも花がなかったので、どちらの種かは分かりませんが、モウセンゴケが生えていました。

岩場の斜面はこのような大型シダ植物に覆われていた。ウラジロ(Gleichenia japonica)でしょう。
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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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