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15.11 秋のキノコも大豊作!?その1


待兼山の秋のキノコも大豊作の予感です。待兼山の秋のキノコは例年、11月はじめがピークになります。この時期まで関西では非常に雨が少なくキノコが発生しません。待ち望んたかのように、多くのキノコが一斉に出てきます。この時期は小春日和が続き、昆虫の活動も少し活発になります。10月後半以降の寒く乾いた気候を振り払い、自然全体が活気を取り戻すように感じます。

夏に比べると種類も発生ポイントも少ないですが、食感が良く美味なキノコが多いのが特徴です。キノコを食べる虫も少なくなるので、人間が採るまでに品質が損なわれないことも良いポイントです。どのキノコも和風料理との相性がバツグンです。待兼山でこの時期に得られるキノコの多くはアカマツと密接な関係を持ったものが多いという特徴もあります。

なんで、マツタケやコウタケなんかも出てくれりゃいいですがね。さすがにそんな超高級キノコは(たぶん)出現しないのですが、秋の松林はどこに行っても美味しいキノコがたくさん!待兼山も例外ではありません。

まずは、ハマシメジ(Tricholoma terreum)。近縁種のクマシメジの可能性もあります。
例年通り1ポイントのみでの発生ですが、今年は大群生しています!例年の10倍程度の発生量です。こりゃすごいわ。
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ただ焼いただけでも旨みが濃く、おいしいキノコです。天ぷらにすると、絶品だろうなあ。傘の舌触りは独特ですが、加熱するとあまり気になりません。これだけ量が多ければ、贅沢に柄だけを炊き込みご飯に入れても美味しいだろうなあ。

続いては晩秋の雑木林の定番キノコ、ムラサキシメジ(Lepista nuda)も発生しています。あまり鮮やかな色の個体には出会うことはなく、だいたい薄い灰紫色をしている場合が多い。松林から竹林、雑木林まで色々な場所に生えます。
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図鑑では土臭いなんて書かれていますが、爽やかな香りがあって、ゴマ油でシンプルに炒めるのが好きです。

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裏面はこんなにも妖艶。傘が開ききるまでしかこの色は楽しめない。紫といえばゲームではなぜか毒のイメージ、しかし自然界では美味しいもののサインなのか、紫色のキノコは食べられるものが多いようです(全部じゃないよ)。近縁種に有毒種のウスムラサキシメジが存在し、フウセンタケ類各種との見分けは最初は難しいので気をつけましょう。

初発見のアミタケ(Suillus bovinus)。大規模に発生していますが、ああこんな場所にという感じの局所的な発生、こりゃこれまで気づかないわけです。
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若い菌は傘表面が白く縁どられます。傘が開くころになると、表面の様子だけでは他の似たようなイグチと区別できなくなりますが、触っても変色がないことや加熱時に紫色に変わる反応で見分けることができます。

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ぬめりが多い日本人好みのキノコ。松の落ち葉が似合います。

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最大の特徴は裏の複雑な網目構造です。他のイグチではまず見ることができません。

そして、アミタケ発生開始から1週間ほど経った日、発生地をもう一度見に行きました。右に赤みの強い何だか雰囲気の違うキノコが出ていますね!
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めくってみると、イグチじゃない!アミタケに寄生しているといわれるオウギタケ(Gomphidius roseus)です。
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アミタケの菌糸に寄生していることが明らかになっているようです。生態的な立ち位置としては、腐生植物のギンリョウソウなどに似ています。アミタケは松と共生する菌根菌、その菌糸に特異的に寄生するオウギタケ、栽培技術の確立はかなり難しそう。オウギタケもアミタケと同じく美味しく食べられるキノコです。味はアミタケよりも深みがある気がしました、2種類を同じ調理で味の変化を楽しむのもよいですね。親子じゃないとすると何だろう、いや扶養者とニート、ある意味親子と解釈してもいいのか。

大豊作の影で、楽しみにしていたキノコが出ていないという事態も発生しています。今年はなぜかハツタケもアカモミタケも出ていません。去年まではこの季節、最もよく見られたキノコだったのに...。いったいなぜだ?
もしかして、今年の夏はアカハツがいつもハツタケ、アカモミタケの多い場所にたくさん見られたのが何か関係している?というアカハツ侵略説が浮かんだり。
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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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