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15.07.11 白馬連山花づくし その3

小雪渓を超え、しばらく休憩してからまた登っていきます。意外とまだまだゴールは遠い模様。小雪渓のゴールで油断してずっこけてしまい、無駄に消耗してしまったり。注意のメリハリはつけてはいるつもりなんですが、これがクレバスの近くだったらと思うと怖いですね。

さっきとは少し違う種、これはタイツリオウギ(Astragalus membranaceus)
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その場では見分けがわからなかったので適当に撮っていました。シロウマオウギを一番よく撮っていたが、本種が一番メジャーな種らしい。しかし、シロウマオウギのほうが花の色が純白で美しい。白馬はこの仲間4種が揃っているようなので、見分け方を知っていれば、一番少ないリシリオウギも発見できたかもしれない。今後の課題としましょう。

ハゴロモグサ(Alchemilla japonica)
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分布の限られた高山植物で、白馬が数少ない生息地の一つです。この仲間自体は他の大陸にも広く分布していて、そんなに弱い植物じゃないだろうに日本では残っている生息地が少ないというのが興味深い。wikipediaによると北半球の高山からアフリカの高山帯まで250種が存在するそうなので、地域によって分化が進んでいるに違いない。

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黒い猫じゃらしみたいなやつ。何でしょうか。

ふと上を見上げると一面の雪の斜面。
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大雪渓はやはりダイナミックな景観が魅力。

憧れの花その4。ミヤマオダマキ(Aquilegia flabellata var. pumila)も登場!
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日本の花では珍しい本当に青いといえる花の一つ。山頂付近にはいっぱいあったのでまた写真をのせます。

焼け焦げたような感じですが、これはクロトウヒレン(Saussurea nikoensis var. sessiliflora)というアザミの仲間のつぼみらしい。
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休憩地点からちょっとしか歩いていないけどきつくなってきたのでここらで一休み。あれ、私たち一番最後なんじゃないかしら、とか思いつつ休んでいるともっと遅い人もいて安心したり。

荷物を置いて体をひねっていると、不意に視界に何かが映る。これは!
クロユリ(Fritillaria camtschatcensis)を発見。
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憧れの花その5です。

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こんな所に生えてましたか。白馬で今回通った道ではあまり多くないようです。これ以降も一か所見つけましたが、ロープから少し離れた距離だったため間近に見ることはできませんでした。なので、ここが唯一じっくり見れた場所。

体力落ちてて良かった~と思った唯一の機会。普通なら絶対素通りするような場所ですから。実は今回自分にとってはこれが一番の収穫。憧れの7月中に行かなきゃみれない高山植物の一つです。

たぶんヒメアカバナ?(Epilobium fauriei)
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ミツバオウレン(Coptis trifolia)
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薬草となる植物には変な名前が多いが、これもその一つのようだ。黄連でオウレンらしい。

撮ってくれと言わんばかりに咲き誇るシナノキンバイ(Trollius japonicus)
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ハクサンイチゲ(Anemone narcissiflora)
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これは定番。時々八重咲きっぽい個体にも出会います。

ツガザクラ(Phyllodoce nipponica)
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埒が明かないので、ここからはカメラをしまってテント場までとにかく行ってしまおうということになり、30分か40分か程度だかでようやく山頂に到達。久しぶりの登山はしんどい。せめて1週間前ぐらいから体を動かし始めていたら良かったのでしょうが。まあ今日が一番の登りなので、以降の行程は大丈夫でしょうとか甘く考えつつテントをたてに行こうとすると...。すごい密度で。あれ、場所なくね?となったんですが、最後の一つにありつけた!危ない危ない...。

お湯を炊きつつ、周辺を散策。稜線上ということもあり、ここまでの道のりとは違う植物が目立ちます。

ヤマガラシ(Barbarea orthoceras)
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テントの裏の草地に潜んでいたすっげえ綺麗なカメムシ、オオキンカメムシ(Eucorysses grandis)
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えっ、これって高山性の変なカメムシかなんか?と思ったのですが、調べてみると南方系のカメムシのようで。
約2750mでの記録です。南方産のカメムシですが、旅好きのようで時々高山帯にまで顔を出すらしいです。いわゆる無効分散というやつですね。

イワベンケイ(Rhodiola rosea)
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ミヤマオダマキ(Aquilegia flabellata var. pumila)
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山上に行くとミヤマオダマキがたくさん登場。小屋の前にある花畑にもたくさん咲いています。見た目に反してたくましい花だそうで、人の手の加わったような場所にも多い植物らしい。

ミヤマキンバイ(Potentilla matsumurae)
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高山の黄色いキンポウゲ、何種類かあって名前がやたらと似ているのでやや混乱気味である。

キバナシャクナゲ(Rhododendron aureum)
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ツツジの仲間自体が厳しい環境に適応したグループですが、本種は日本産シャクナゲ類の中では最も厳しい環境に生息する種で、山頂直下のテント場に群生していた。

タカネヤハズハハコ(Anaphalis alpicola)
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憧れの花その6。低地のヤマハハコはただの白い雑草ですが、赤みが強く美しい。
山の下での雑草と同じ仲間の植物でも高山では一味違うより鮮やかな近縁種によく出会う。より過酷な環境に生える植物ほど花が大きく派手である傾向があるように思える。花というのは虫を呼び込むためのものなので、ここで言う過酷な環境と言うのは、結局虫の少なさに対応していると思う。

シラネニンジン(Ligusticum ajanense)
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お湯が沸けたのでテントに戻る(もう一人が番をしていました。)。お湯の中でゆでるだけのレトルトご飯と乾き系の菓子だけという貧相な食事。今度は食事にも力を入れようと反省。ご飯を食べつつテント場内の花を漁る。

イワツメクサ(Stellaria nipponica)
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タカネツメクサ(Minuartia arctica var. hondoensis)
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このような白い花をつける小さな高山植物は、テント場の中にもよく生えている。どちらもナデシコ科の植物で、細い葉を持つ。また、岩礫地に生えることも共通点の一つで、高山で最も人的攪乱が大きいと思われるテント場によく見られることからその攪乱に対する強さが伺えます。

食事後、稜線に人が群がっているので何事かと思うと、どうやら夕焼けを眺める人たち。私たちも花と夕日を眺めてしばし時を忘れることに。

非対称山稜の険しい側を見下ろすとウラジロナナカマド(Sorbus matsumurana)
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緩やかな西斜面には草地が広がり、ウルップソウやハクサンイチゲなどの高山植物が点々と。その景色も美しかったのですが、もっと広角のレンズを買っておけばと後悔。
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コメバツガザクラ(Arcterica nana)
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と、皆が夕日を眺める中、花の写真を撮って今日は終了。疲れ果て、すぐに眠ってしまいました。

今日の標高差は前夜大阪ほぼ0mから早朝の長野駅約350m、猿倉登山口1250mから白馬山頂直下の約2800mまでと12時間で2500m上がっていることになります。どおりで、頭がガンガンします。軽い高山病なんでしょうか。次の朝にはなんともなかったのですが、大雪渓を登るときはやはり標高1000mを超える猿倉か白馬尻での前夜泊があったほうが、より安全ではあると思います。白馬は山麓でも700mはあるのでそれでも大分ましではあったかもしれません。
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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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