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15.07.13 白馬連山花づくし その10

朝日岳から蓮華温泉まで2つ大きな湿原がありますが、そのうちの一つ目、五輪高原へとつきました。もう一か所、蓮華温泉寄りに湿原があるのですが、環境が全然違っていて面白いです。いろいろと目新しいものが登場したので、途中地点で荷物を置いて5分ほど空身で戻って花の撮影に行きました。休憩をせず、そういう事をしているから無駄に時間がかかる訳ですが。

ワタスゲ(Eriophorum vaginatum)
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白いもふもふは花ではなく綿毛である。カヤツリグサ科のなかではこの綿毛さえついていれば素人でも判断可能な有難い種類。低地にはもふもふ度の下がるサギスゲがあります。来年は大群生のモフモフ天国を見てみたい。

キンコウカ(Narthecium asiaticum)
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ヒオウギアヤメ(Iris setosa)
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統計分野の勉強をしていると、一度は出会うことになる有名なデータセットirisの中のsetosaとは実は本種のこと。北極圏の周辺に広範に分布しています

ハクサンタイゲキ(Euphorbia togakusensis)
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なんか赤いミヤマママコナ(Melampyrum laxum var. nikkoense)
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トキソウ(Pogonia japonica)
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トキソウは低地の湿原にも出現する、垂直分布の広い種類。でも今まで湿原に行く機会が少なく見たことありませんでした。

ヨツバシオガマ(Pedicularis japonica)
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ミヤマワレモコウ(Sanguisorba longifolia)
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タテヤマリンドウ(Gentiana thunbergii var. minor)もまだなんとか咲いていた。
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湿原では、周りに夏の後半に生えるような花が多いので、春の花はもう残っていないかと思いましたが、難なく見ることができました。春のリンドウは背が低い。背の高さというパラメータに注目してみるのも、発見がいろいろとあって面白いです。

タテヤマウツボグサ(Prunella prunelliformis)
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この花は朝日岳の下りのお花畑ですでに登場していましたが、今まで撮る機会がありませんでした。ウツボグサに比べるて豪華な花づきです。この花も含めて、ほとんどの花がまだまだ咲き始め。

エゾオヤマリンドウ(Gentiana triflora var. japonica subvar. montana)
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タテヤマリンドウと違い、こちらは背を伸ばす秋のリンドウ。今回は3種類のリンドウに会えました。

やけに色が濃いトキソウか?いや、これはサワラン(Eleorchis japonica)です。
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高山植物が見られたのはこのあたりまでぐらいで、ここからは山地帯の植物が主になります。
しかし、さすが多雪地域で沢沿いでは普通は5~6月頃に花期を迎える植物たちにも出会うことがありました。

沢沿いの樹林帯でレンゲツツジ(Rhododendron molle subsp. japonicum)が咲いていました。
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もっと明るい草原のイメージがありますが、こういう場所にも生育していることがあるのですね。木々に囲まれて窮屈そうでした。

雪解けの遅かったであろう沢沿いでは散りかけですが、なんとトキワイカリソウ(Epimedium sempervirens)まで。上流からはひんやりとした冷気が漂ってきて、季節がここだけ進んでいないような雰囲気の場所でした。
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通常は4~5月に咲く花で今回この花に会えるとは思っていませんでした。沢沿いでいきなり淡紫色の花が現れたもんですから、まさかの戸隠草キタか?と思いましたが、まあ違いましたね。遠目では似ているので注意ですね。

オオバタチツボスミレ(Viola kamtschadalorum)
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クルマバツクバネソウ(Paris verticillata)
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深山にはキヌガサソウ、エンレイソウ、ツクバネソウ、ヤグルマソウや本種のように葉の輪生する草が多いですね。

ヒロハテンナンショウ(Arisaema amurense ssp. robustum)
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カラフトダイコンソウ(Geum macrophyllum var. sachalinense)
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他の近縁種は盛夏が花期ということで。初夏に咲くのは本種だけ。

ツバメオモト(Clintonia udensis)が一株だけ咲いていました。
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ほとんどが実になっていたのですが、何とか一つ花を咲かせているものがありました。本来なら花は5~6月といったところでしょうか。個体数自体は多く、登山道沿いではすべらかな葉がよく目につきます。

初夏の亜高山の林床には、ランの仲間を除けばミヤマカタバミ・ツバメオモト・マイヅルソウ・ツマトリソウ・ゴゼンタチバナ・ミツバオウレン・ギンリョウソウなど白い花ばかりが目立ちます。白色の高い反射率が暗い針葉樹林でも一番目立つからでしょうか?

オニノヤガラ(Gastrodia elata)
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登山道上にニョキッと生えていた巨大ツクシ?いえ、ランの仲間で寄生植物。1mくらいあるとは思いませんでした。
蹴り飛ばすと面白そうですが、その勇気はありませんでした。他にも見たい人がいるでしょうから。

ムシカリ(Viburnum furcatum)
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ムシカリことオオカメノキもまだ咲いています。

ショウキラン(Yoania japonica)
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サイハイラン(Cremastra appendiculata)
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登山道の一か所に大群生が見られた。温帯のランの中ではかなり立派な花。

ツクバネソウ(Paris tetraphylla)
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コケイラン(Oreorchis patens)
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氷ノ山でも見ました。初夏の地味な野生蘭ですが、どこか魅力的です。

そうこうして、兵馬の平というこのルートで2つ目の湿原に出ました。見晴らしのいい五輪高原とは異なり、樹林帯に囲まれた窪地のような場所に広がっています。標高は1500mよりも低くなっていて遮るものもない分、暑さが身体に堪えます。ここでライトトラップしたら面白そうだなあ。

エビラフジ(Vicia venosa var. cuspidata)
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カラマツソウ(Thalictrum aquilegiifolium var. intermedium)
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ヒオウギアヤメ(Iris setosa)
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ハクサンチドリ(Dactylorhiza aristata)
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ツツジの仲間なのは分かりますが、これは実なのか花なのか?
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アサマシジミ(Lycaeides subsolana)
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オオウバユリ(Cardiocrinum cordatum var. glehnii)
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この辺のはオオウバユリでOKだろうか。

テント場近くで蛾が潜んでないかじっくりと探してみますが、なぜかフタオガの仲間ばかりが2種見つかるだけという不思議な結果に。なんで?
初見の種類だし、ユニークな姿が面白いし、嫌いじゃないからいいんだけど。

クロフタオ(Epiplema styx)
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クロホシフタオ(Dysaethria moza)
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フタオガの仲間は、クロフタオ、クロオビフタオ、クロホシフタオ、クロオビシロフタオなどといてややこしいこと極まりない。覚えられるか。蛾の分類学者にはもっと親しみやすい和名をつけてもらいたいものである。

ミヤマシキミ(Skimmia japonica)
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今回はこんな良いロケーションなのに、蛾を観察できる場所がなかったのが残念。蛾めぐりができれば白馬の記録がもう2ページほど追加できただろうに。今回は花だけで終わってしまいそうです。
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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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