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16.03.25 小貝川河川敷に立ち寄り


仙台の生態学会の帰り(こちらではまともに何か撮影する機会はありませんでした。)に、新しい研究室に寄ることにしたのですが、まあ夜行バスだったので4時間近く早くついてしまいましたので、少し離れた小貝川の河川敷で遊んでいくことにしました。

この場所は野焼きによる保全が行われています。行ってみると、綺麗に保全区だけに絶滅危惧種が繁茂しているという景観です。本当にこの植物たちは人間の活動に依存して生きてきたのだなあと感じます。

こうした人の暮らしと自然の狭間で生きてきた植物たちが最近は激減しています。
低地の海岸(特に砂浜)、湿地、草原、河原の植物たちがで身近だったものが多く、絶滅危惧種にリストアップされている現状にあります。この河川敷の一画で保全されているのはそうした身近だった植物たち。

これがお目当ての群落。優占しているのはノウルシ。
こうした低地湿地群集とでもいえる保全地区が首都圏周辺には点在していますが、どこも優占的なのはノウルシのようです。

ノウルシ(Euphorbia adenochlora)
50-26t.jpg 
群落の様子。保全地では大量増殖しているが、他の場所では全く見かけない。50-27t.jpg 

50-17t.jpg 50-18t.jpg 

アマナ(Amana edulis)もたくさんあります。
50-19t.jpg 50-20t.jpg これも身近だったはずの植物。元いた関西では、無いことはないらしいが、生えている場所を知らない。

トウダイグサ(Euphorbia helioscopia)
50-21t.jpg 雑草の類ではあるが、関西では見たことがない。

目当てのものは別にあります。この群落のどこかに、非常に珍しい植物があると聞いています。
無いなあと思いながら、キョロキョロしていると、足元にありました。

ヒメアマナ(Gagea japonica)です。絶滅危惧IB類にリストされています。
50-22t.jpg なんて弱弱しい花。踏みつけると一発でやられそうなほど。

50-23t.jpg 50-24t.jpg 先日に見学したカイコバイモといい、本当に頼りない花で、これまでどうやって生き抜いてきたのかという方が気になるような植物です。

春は黄色い花が多いというのはよく言われますが、早春の河川敷は特に多く、菜の花系、タンポポに加えてノウルシがあります。どれも数が多く、一面黄色になっている場所も少なくありません。そうした中で本種は隅に追いやられているような雰囲気です。

花の形でどの程度送粉者の住み分けができているのでしょうか、ヒメアマナとその他の優占的な花(菜の花とか)が競合しているということも十分考えられそうな気がする。そういった話は送粉シンドロームとかいって、一定数の知見があるらしいので、ある程度考察ができるくらいには勉強してみたい。まずは蜂やハナアブに詳しくならなくてはならないような気がするが、これまで全然扱ってこなかった。

ノジスミレ(Viola yedoensis)
50-25t.jpg
 とりわけ色の濃いスミレが土手に咲いていた。こういうのは保全区外にも普通にいるんですよね。

保全区でしか見られないのは、湿った場所を好む背の低い植物群のようだ。

河川敷の環境が失われているといっても、河川敷に行ってみると普通に広大な草地が広がっている。素人としては、本当に河川敷環境が衰退しているの?という疑問がわく。河川敷の土手の草地ではなく、その下の河川の水の滲みた湿った平らな地形とそこで生きる植物群が減っているということをもっと多くの人に知ってもらうべきだと思います。


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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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