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15.04.16 霊仙山その2


ヒトヨタケ科の仲間でしょうが、イマイチ一致する種が分からない。ヒダが胞子で黒くなっている。
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沢沿いの林縁ではわずかながらウラシマソウ(Arisaema urashima)が生えていた。
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この山の個体群はまだ花が早いのか、そういう遺伝的形質なのか花が細い。付属体も立ち上がっていない。

おそらくミヤマハコベ(Stellaria sessiliflora)
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この花やタニギキョウ、のように春~初夏によく見られる沢沿いの小さい白い花は撮るのが難しい。

カテンソウ(Nanocnide japonica)
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地味な花。沢沿いでよく見る。本州~九州に分布。

ウスヒラタケ(Pleurotus pulmonarius)
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ヒラタケによく似たキノコで食べられる。冬以外に生えるのは本種。帰りに取って帰ろうと思ったが、忘れていた。

山麓のミスミソウ(Hepatica nobilis)の花はもう終わっています。独特の三つ葉が特徴的。
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見かけたのは、大きく分けて2か所だけで、局所的な生息だった。山麓の個体群と山上の個体群はやはり時間的に生殖隔離しているのか。

調べたら分かると思ったのですが、力不足でイマイチ絞れず。なんでしょう?
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木が倒れても元気に花を咲かせるヤブツバキ(Camellia japonica)に少し感動したり。
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マクロレンズしか持って行ってなかったため、思うように引けず難儀した。ツバキの花、倒れた木、沢の様子の3つとも入れたかった。花が咲いた後に倒れたのかもしれないので、倒れても元気に花を...というのは果たして本当か、とか余計なことは考えないようにしましょう。

沢沿いの杉の植林にはミヤマカタバミ(Oxalis griffithii)の可憐な花が咲いています。山地のスギ林など暗めの林床ではよく見られる植物だ。
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周辺ではネコノメソウの仲間や、ギャップにハシリドコロやナツトウダイが見られたりしました。台風で崩壊することもしばしばのようで、ギャップがまばらに点在し、そんな場所に野草が見られる。ゆえに野草が意外に豊富なスギ林だ。

シデの仲間っぽい若葉。
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沢を離れ、尾根を登っていきます。時折スギ林を通過しながら、広葉樹が主な気持ちのいい林の中を歩いていきます。にしても、なんか木の密度が少ない気がする。草本は言わずもがな。このランドスケープで、途中新たに出会ったのはキノコくらい。
コガネニカワタケ(Tremella mesenterica)
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これは、チャツムタケ(Gymnopilus picreus)が埋まった木から生えていると推定。
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石灰岩の岩場に入ると、プッツリと高木の生える森林は消える。一応、広義の森林限界と呼んでもいいのかな。

有毒植物ばかりが育ち、高木は生えない死の山...。
そんな場所実際にあるわけないだろうと思うかもしれませんが、この山上周辺はそんな場所です。

山麓では様々な植物がありますが、標高800m前後から主に有毒植物の優占する植物相となります。中腹以上の植物のラインナップは、見たところトリカブト、フクジュソウ、バイケイソウにオニシバリ、アセビと名高い有毒植物ばかりです。霊仙山は鹿が多く、草をどんどん消費していくため毒のある植物だけが残っているのです。高木が生えないのは冬の積雪の多さと石灰岩の基質が原因でしょう。この3つの組み合わせによって、霊仙山の山頂一帯は特殊な景観となっています。

ミスミソウ(Hepatica nobilis)
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石灰岩の岩場の隙間から可憐な花を咲かせる。当地の個体は白花ばかりだったが、日本海側では色のついた美しい個体が多いという。

ヤマネコノメソウ(Chrysosplenium japonicum)なんでしょうが、不思議な姿をしています。
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おそらく、鹿の食害圧が強いため、矮小化していった結果でしょうか。

オニシバリ(Daphne pseudomezereum)
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ジンチョウゲに近い仲間の有毒植物。低木で、石灰岩のガレ場に自生していた。花色は葉と色が同じであまり目立たない。

セントウソウ(Chamaele decumbens)
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この植物は有毒植物ではないが、多く見られたものの一つ。ヤマネコノメとともに岩場の隙間に生えていて、背が低いためあまり採餌の対象にならないのだろうか。

この山の名物、フクジュソウ(Adonis ramosa)はちょうど見ごろ。
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残雪も交えて撮ってみたかったですが、都合いい場所がなかったのはちょっと残念。フクジュソウも花は美しいですが、かなり強い毒を持つ植物。

私がレア物と信じてやまない亜高山の雑草、バイケイソウ(Veratrum album subsp. oxysepalum)も芽生えています。兵庫県では但馬の一部にしかありませんので。
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やはり、有毒植物。美味しそうなので、ウルイなどと間違える中毒事故が時々あります。点在する湿地のような場所で多く見られた。

池の中に落ちていた巨大な卵塊。アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)の卵だそうです。
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長さ数メートル、直径5cmくらいある巨大な卵塊が池の中に無数に落ちています。どんだけのオタマジャクシが産まれるんだ?絶対環境収容力足りない気が...。そうなると共食いが起こるのでしょうね。

これまた有毒植物のアセビ(Pieris japonica subsp. japonica)。満開で綺麗。町中では2月には咲き始めるので、季節の遅さを感じる。
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馬酔木と書いてアセビ、名前から猛毒であることが分かります。最近、待兼山にも植栽され、食材探しの際の注意すべき事項が増えた。

枯草の中に低木が点々と生える景観。多雪と石灰岩地形がこのような景観を作り出す。
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アマナに比べると小ぶりなヒロハノアマナ(Amana erythronioides)も花を咲かせている。
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この山の名物の一つですが、フクジュソウに比べると目立たないせいか見ている人は少ない。アマナの仲間というと、根が食用になったりと動物にとって美味しい植物のような気がしますが、なぜ生き残っているのでしょう。

3つの枝分かれが特徴的なこの植物はヤマシャクヤク(Pieris japonica subsp. japonica)らしい。
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1か月もすれば花が咲くでしょう。

イブキトリカブト(Aconitum japonicum var. ibukiense)
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この山の明るい林床ならどこでもこの植物の群落がみられます。ニリンソウやセツブンソウとの混同も中にはあるかもしれませんが。

ヒトリシズカ( Chloranthus japonicus)
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独特な姿の芽生え。

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湿った林道脇ではもう1群落。

シロキクラゲに似ているが、何だろう?
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あくびこのは

Author:あくびこのは
色々な野生生物との出会いを求めて各地へ赴くのが生きがいの大学院1年生。山に登り、海も行ける。生き物については、趣味として生き物の写真を撮りためた記録を公開しています。

過去の在住地は兵庫県阪神地区の市街地、大学は大阪府豊中市にあります。
現在は千葉県東葛を中心に活動中です。

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